考の証

要は健忘録

外からの眺め

  つい先日、アカデミック主催のセミナーへ参加した。費用はすべて会社持ちということで、仕事へのモチベーションの低かった私は意識高い高いをするために参加申し込みをしていた。そのセミナーでは今まで深く勉強してこなかった内容について講演があり、とても興味深く聞く事ができた。だが、ひとつ残念に思う事があった。

 

  最後にとある著名な先生による講演があった。それは研究というよりかは、その学問の近代史やどのように文化と関わってきたかという内容であり、これもまた興味深い内容であった。しかし、講演後の質問の際、昔からの知り合いの先生方による雑談が始まった。この時の雰囲気を私はあまり好きになれなかった。まるで内輪の内輪による内輪のための講演のように思えてしまったのだ。この内向的な空間には、私のような企業に属する人間、とくに若く人脈のないような人間には入っていけない空間であった。こうしてみんな衰退していくのだろうと漠然と考えてしまった。

  よく若い力が足りないだとか、若者が必要とされていることがあるが、もしこのような空間を築かれていて、かつ若手が欲しい方がいらっしゃったら是非やめましょう。その代わり、よりビジネスライクにいきましょう。仲の良い方と話したい気持ちを抑えるだけでも、その空間は新参者にとって優しい空気になるのではないでしょうか。自分たちの領域を築くのもいいですが、それは見えないところでやっていただけないでしょうか。まあ、私が参加したセミナーでは若手を求めていないのかもしれませんが…。

 

  自分の所属していたグループ。そこから去り、しばらく経ってからそのグループを見ると異様な光景だと思う事はよくある。外から見て判断するのは簡単だが、それを中から気付くのはとても難しい。見聞を広げ、少しでも考え方の幅を広げることが気付くための唯一の対抗手段だと私は思う。斜に構えてると言われるかもしれないが、私にはそれぐらいが丁度いい。