考の証

要は健忘録

生きる世界について

  この地球上には様々な物が存在し、多種多様な生物が生きている。存在する世界は一つであるが、生きる人々にとって、その世界の見え方はきっと違う。それは無数の世界があると言っていいのではないだろうか。

 

  様々な人と接していけば、当然色んな印象を受ける。明るい、真面目、怖い、暗い、無害、無関心。その印象には、きっとそれまでのその人の人生が詰まっている。それを紐解こうとしても、必ずアイデンティティというブラックボックスに突き当たるだろう。アイデンティティの形成には遺伝子なのか環境因子なのかどちらが卵になっているのか知らないが、これまで生きてきた人生が大きく影響していることには変わらない。同じ経験をしても人格への反映が、異なることを考えれば、きっと経験を人格へ還元する際に係数でもかかっていてるのだろう。

 

  私は自分の人生しか歩めないことがとても惜しく思える。もし、他の人の人生を歩めたら、違った目で世界を見つめることができたのなら。そのもしは無理だから、他人の見る世界を知りたい。

  読書が好きなのは、本を読むことで筆者の人生に触れられる気がするから。たいして仲良くなりたいとも思わないのに、人と話すことが好きなのは、その人の人生を垣間見ることができるから。私にできない経験が、歩むことのできなかった人生がそこには詰まっている。それが目の前にあって魅力的でない訳がない。それに触れ、咀嚼することで私は少しずつ世界を広げられる。