考の証

要は健忘録

現状と過去の可能性

 iPS細胞といった様々な細胞へと分化することができる。そういった様々な細胞へとなれる性質を幹細胞性という。通常、そういった細胞は体の中では適切に分化していく、もしくは未分化の状態で保たれている。だが、幹細胞を体外で培養していくと、何にも分化していないのにもかかわらず幹細胞性を失うことがある。その幹細胞であったものは、なんと呼ぶのが適切なのだろうか。

 子供のとき、自分は何にでもなれると思っていた。それこそ、今最も近い科学者や生物学者、ゲームクリエーター、政治家と文理問わず考えていた。だが、進学するにつれて、文理選択するにつれて、それはまるで分化していくかのように自分の可能性を狭めていった。その結果である、今の自分は何物かになれたのだろうか。


 原因不明の頭痛を訴えた内科でもらったのは、筋弛緩によって頭痛を和らげる薬といいつつ、その実、精神安定剤だった。ただ、それを飲めば頭痛はマシになる上、この最近のイラつきや吐き気もなくなり、とても心穏やかに過ごせている。薬の力は偉大だと実感しつつ、今日もまた安心して眠ることができる。